トレンチの季節

朝夕はすっかり秋めいて、正直ほっとしています。
ちょっと当分あの暑さ、もういいや（笑）。
秋は食欲、知識欲を満たすのにぴったりの季節。なによりおしゃれが楽しめるのが嬉しい。
シャツ一枚で外出して、「持ってて良かった」と大判の軽やかなストールを肩に掛ける時の幸福感。
カーディガン、コートも袖を通さず肩にかけるの大好きです。vogue編集長のアナ・ウィンターもよくやってるアレ。彼女は「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のモデルになった人。私は、彼女って美しいとは思わないけど、着こなしは流石であると唸ってしまいます。はい。
話、それました。コートといえばトレンチ、この季節だけの楽しみでもあります。好きが高じて異素材含め（コール天？あコーデュロイ？、毛）何枚かありますが、そういえば全て古着。お値段も新品に比べるとずいぶんとお手ごろ。
特にBURBERRYのトレンチは、古着良いと思います。
時代によって細部が異なってるところが面白いし、素材も製縫も良いからヘタらない、むしろ妙なシャッキリ感がなくて、粋。
あまり流行がないのでサイズさえ合っていれば、誰にでも、何年経っても似合うのも嬉しいところ。
問題のサイズ合わせですが、古着はそこが意外に悩ましい。
ゆったり目よりぴったり目がGOOD。肩ぴったりがだいじです。でないと銭形警部になっちゃう（笑）。
昔の人は現代人より手が短いからサイズを肩に合わせると袖が短くなりがち。
私の場合迷わず、肩に合わせます。多少の腕の短さはご愛嬌、古着ですから、それなりに楽しんじゃいます。
そして「この下にセーター着るしなー」とか考えない、その余裕がヤボったくする気がします。「ジャケット着るしなー」なんて言語道断。
どうせ真冬は着ないから大丈夫。どうしても寒いとき、私は背中に（ライナーがあればその下に）貼るカイロをナイショで貼ります。あくまでシルエット重視です。トレンチの下、黒の下着とガーターのみで夜中、オトコの家のドアのチャイムを鳴らす。とか憧れるなー（笑）。
一方、街で見ると皆わりと同じ着方で面白くないなーなんて感じます。

たとえば、以下提案。
１、前を開けて着る。（ベルト通しにベルトを一回ひっかけるとベルト紛失防止になる）
２、ウェストのベルトを結んで着る。（できるだけキュッと、ボタンは開け気味で）
３、ベルトを通して着る。（正統派ぽくウェストゆったり目でしめる）
４、肩に掛ける。（傍に男性がいるときは特に素敵に見えると思います）

どうでしょう？１と３はマスキュラン、２と４はフェミニンな印象のように思います。そして私は襟を立てます。「肩さえ合ってれば」どれやっても素敵です。
なんだか、トレンチが恋しくなってきました。
早く本格的な秋にならないかな、秋って短いけどその短さがまたいい（笑）。
皆さんの秋の楽しみは、何ですかー？

ANNA KARINA　アンナ・カリーナ（1940〜　　）ゴダールのミューズ。この人のセンスなのか、監督なのか、トレンチもわかってるなー。なのです。こちらも是非注；音出ます