クラッチを持つ楽しみ

クラッチバックが好き。持ち手が無くて脇に挟んで持つバックのこと。
こういう類のバックってお化粧道具はおろか、お財布、携帯すら入らない。
口紅1本、何枚かのお札とクレジットカードだけをバックの内ポケットに入れる。携帯はお家で留守番。
携帯がないから絶対待ち合わせに遅れることができないし、着信やメールをチェックすることもできない。
おのずと一緒にいる人との会話や食事に集中することになる。
いまどき、ちょっと特別な感じしませんか?「今夜はあなたといるだけで他のモノはいらないの」みたいな(笑)。
私にとってクラッチって、そういう特別感があります。
きっと相手の方には全くわからない、自分だけの楽しみです。
クローゼットにいくつかあるクラッチの中で、一番使用頻度の高いのは、シルバーのビーズが平坦にびっしり付いたアンティーク、決して派手ではなくシックでとても気に入っています。かつて祖母が大切に使っていたもの。Gパンにもドレスにも着物にも不思議と相性いいのです。
もうひとつは、10年くらい前にロンドンのBULTER&WILSONっていうアンティークショップで購入した黒サテン地にちょこんちょこんとビーズが付いたもの。内側にmade in franceって金色の文字で小さく書いてある。
そこのお店はもの凄く素敵。小さくてセクシーなアンティークのクラッチが壁いっぱいにディスプレイされていたのが印象的だった。
たぶんFIGAROか何かに載ってたのを見て、住所覚えてたんだと思います。
「全て25年くらい前のものだと思う」と店番をしてた写真家志望のお姉さんは言い、私がしていた紫とオレンジのガラスの付いたブレスレットを撮ってたな。
今日、検索したらお店は変わらずSouth Molton Streetにまだちゃんとあって、なんだか嬉しい、良かった。
いつかついでがあったら、きっとまた立ち寄ると思う。
近年、クラッチブームで多くのグランメゾンからたくさんの素敵なクラッチが出てきて、嬉しい限り。
先日、MARNIのラム革のクラッチを購入しました。とっても柔らかい革で大きくてふんわりしたシルエット。がま口部分を半分に折りたたむとクラッチに、伸ばしても使えます。非常に非常にお気に入り。
でも、、、コレ、残念ながら携帯入っちゃうんですよね(笑)。




↑こちらが黒サテン地にちょこんちょこんとビーズが付いたクラッチ
見えにくいけど入れてくれたお店の箱もエレガントで素敵なのです。