晴耕雨読

今日は大雨降りですね。なんや台風とか。
窓を開けると結構な量の雨の粒が冷たい空気と一緒に部屋の中に飛び込んきて、慌てて窓を閉めました。
なんだかいい感じ。
外は荒々しいけど、部屋の中は安心の空間。守られている安心感。
雨の日は諦めがつくというか、家でゆっくりする言い訳が自分自身にできるから安心っつう、え?自分に言い訳?、全く情けない限り。
今、部屋に紅葉雪柳(もみじゆきやなぎ)という枝モノがあって、ちょっと気に入っています。(もちろん@aoyama flowermarketものです;笑)
秋の野山にありそうな紅葉した枝モノ。大きな李朝風の壷に生けています。
今日、ゆっくり味わいたいと思っているのは、インド系アメリカ人女流作家ジュンパ・ラヒリ"jhumpa lahiri”の「その名にちなんで」"The Namesake"。そそくさと読んでしまうのがもったいなくて、ちゃんとした時間が取れるまで読まずにとっておいた本。
ニールズヤードのチベットのお香も炊いて準備万端、エスニックムードもばっちり。
私は活字中毒者です。常に2,3冊の異なったジャンルの本を同時進行で読み、
それでも気がすまなくて、電車の中吊り、町内の掲示板、読めるものはなんでも読みたいタチ。
しかも、ざっーと読んで大意を掴もうとしちゃう、横着というか、読むことに関しては、非常にせっかち。
結論やあとがきから読んじゃうこともあって、あんまり良くないなと思っています。
そういうのって実はちゃんと中身を理解していなかったりしますから。先入観で読んじゃってることもあるかもしれない。
本当はもっと味わうように一冊を読みたいって欲求がいつもあります。
でもそれって、時間にも心にも余裕がないとなかなか。日常にそれ以外の事柄が多すぎてそこまで辿り着けない。
シゴトやプライベートで身の心もバタバタしどうしだったここ一ヶ月、流されないように自分の立ち位置を確認しながら前に進むのが精一杯でした。
ごたごた達がなんとか形になって私の手を離れたらもう色々考えても仕方ない。今、やっと「本を味わう」ことができそうな気持ちになってきたのです。
だから今日の雨は私にとってまさに恵みの雨(笑)。
船橋屋で買ってきた南瓜の白玉とほうじ茶をお供にこれからゆっくり本を味わいます。

これが紅葉雪柳。この壷、結構イカすでしょ?70cmの象嵌。10年位前に自分で焼きました。隣は葉山の一色海岸で拾った石。ちょうどいい穴が開いててインセンスの香台にしています。