スローフードを求めて〜バンコク

NOV.24-29 バンコク郊外

七時起床、今日は知人のタイ人女性”ナム・ティップ”さん(聖なる水という意味の名前だそう)に車で郊外の手作りココナツシュガー作りと塩田の見学へ連れていってもらう。ティップさんは31歳の女性起業家さん。ゴム関係会社を日本企業相手に経営。昔日系企業で秘書をしていたそうで日本語堪能。友人兼プロのガイドさんを連れて運転手付きのバンでわざわざ私達の為に一日中お付き合いしてくださるとのこと。スローフードを体験したいというリクエストに応えてくださり車で二時間かけて郊外へ。車の中で日本の食べ物で何が好きかと訊くと「うどん!」と即答。「う、うどん?お、おいしいよね。。。」づっこけました、かわいい。さっきからやけに車内が寒い!バンコクに来てから排気ガスのせいかなんだか喉も痛い私は、「クーラー、ちょっと止めてもいい?」とお願いする。いいですよと、快く返事はしてくれるものの一向にスイッチを切る気配なし。タイ人にとってはクーラーは空気をきれいに浄化してくれる有難い存在なのだそう。体に悪いよ、とか温暖化についてどう考えるの?と言った発言は一切できないムード。寒いヤツは着るもの着て頑張るしかないらしい。郷に入れば郷に従えだ。塩田が見えてきた。天然の塩を味見させてもらい購入。海水の自然なあまさが感じられておいしい。鯛なんかにゴリゴリとこの塩を挽いてグリルしたら最高においしいだろうな、なんて独り考えニヤニヤする。シュガーの手作り工場へ到着。本当にココナツの中身をじっくり煮溶かして丸い型に入れて冷やす。写真はそれを試食用にサイコロ型に切ったもの。できたてのシュガーを購入、まだホカホカ温かいまま、持って帰る。その夜、部屋でミルクティーをお願いしこのシュガーを入れる。ほんのり香ばしく優しい甘みがとても気に入った。














せっかくだから、帰りに近くの水上マーケットへ寄りましょうということに。値段は全て地上の二倍。小船でたくさんの食べ物、おみやげ物、お花などを売りに来る。特に欲しいものはないが、風情があっておもしろい。昔、チャオプラヤ川にも水上マーケットはあったが、観光化が進み禁止になったそう。この郊外だと水上に高床式の家を建て暮らしている人が現在もいる。ふと、この風景、柳川(福岡県)にそっくりと気づき、不思議な気持ちになった。