海の神秘を味わう


恵比寿駅西口を出て右へ行くとすぐ目と鼻の先に、最高の魚屋がある。おそらく70代と思われるおかあさん、二人の娘さんとその旦那さん、高校生くらいの男の子がお手伝いしている日もある。魚屋さんって普通だいたいみんな元気が良いけど、ここのお店もとっても元気。いつ行っても季節の魚、それもとっびきり上物が、氷の上に並んでて「さあて、何をつくろうかな」とワクワクする。今なら、鮟鱇(あんこう)、イカ、鱈、白子、貝類なんかが、並んでることが多い。お値段はスーパーに比べるとちょい高め、高いってたってまあ、魚ですから、そんなタカが知れてます。外食することを考えたら全然リーズナブルだし、たぶん全然美味しい。先日覗いてみると、活牡蠣が目に飛びこんできました。大きい牡蠣が4つで630円(喜)!ちょうど家においしいシャルドネもあるし、近所に住むNちゃん(♀)を呼んでアペリティフしようと頭に浮かびその場でNちゃんへ電話。帰宅するころ、にこにこ顔でNちゃんご到着。さて、牡蠣開けです。私、この作業、大好き!牡蠣が大好物だからっていうのもあって、得意なんです。2秒くらいで開けちゃう。専用の器具なんてなくても、牡蠣ガラの破片を落とさず、中のおいしい汁をこぼさずやります。これにはちょっとしたコツがあってそれが分かれば誰でも簡単にできます。そのやり方はこんなふう。
1、布巾を敷いた上に牡蠣の平らな面を上にして、おきます。
2、ナイフ(食事用のナイフみたいな分厚いしっかりしたもののほうがやり易い)の柄に輪ゴムをぐるぐる巻きにして滑らないようにしっかり握ります。
3、貝を良く見て真ん中あたりのヒラヒラが少ないエリア(貝柱)にナイフをぐっと差し込みます。貝柱が切れたらあっけないほど簡単に開きます。
ナイフを差し込むときは貝のヒラヒラちゃんのしくみをよく観察し上下の境目に躊躇なくナイフを差し込むことが大事です。そうすれば、無駄に牡蠣ガラを傷つけず破片が混ざりません。

でもフランスのブルターニュの牡蠣開け大会なんかでは皆0.5秒とかであけちゃうんですよね。まだまだ修行が必要だ(笑)。
牡蠣は寒くなればなるほど美味しいそうです。さあさあ、みなさんも牡蠣開けまくって冬の恵みを堪能してくださいな!なんなら、牡蠣開け出張しますよ!