LUCKY PLANET

        


遅ればせながら、EARTH、観ました。
銀河系でただひとつのLUCKY PLANETって冒頭にあるナレーション、はっきり言ってピンと来なかったのです。だって他の星に行ったことないし、いかに自分達が恵まれているかなんていう比較対象が無いから。
でもね、よーくわかりました。やっぱりLUCKY PLANETだわ、地球。ほんと、奇跡。
観る前から分かりきっていたことだけど、特筆すべきは、映像の神秘性と美しさ。そして音響も素晴らしい。一面の雪の世界を風が吹いて雪がざああっと舞う音、流氷がガツーンと砕ける音、砂漠の荒野を襲う強烈な砂嵐の音、豊かに流れ落ちる滝の音、そして生物たちの息吹。スクリーンの中の生物は本当にとてもとても真剣に生きていて「助けたい」なんていう人間のコトバはまったく陳腐且つ無意味なんだな、と思いました。
今まで環境映画って、変に脅かされ過ぎて本当にびっくりしてしまって哀しさばかりが残って、「すべき」は理解できてもあんまり「好き」にはなれなかった。この映画は決して押し付けがましくなく、でもしっかり心の奥底に響く。地球を愛おしく思えたし、本当にもっと愛したいと思った。そして、私の周囲の大切な人たちと語り合いたいと思った、モウレツに。
一緒に観たMHちゃんはエンドロールの終了と共に、思ったことは2つ!と声高らかに宣言しました。「その1!母になりたい!その2!浄水器6万もしたけど、買ってよかった!」この人、ほんとうに可笑しい。
英国BBC製作(最高だよ、君達)、音楽はベルリンフィルオーケストラ(君達も最高だ)。英語字幕でもう一回観たい。