オトナのオシゴト

あこがれのメゾンでの買い物、敷居の高いお店で板さんとおしゃべり、独りで知らない街を旅する、両親にDINNERをご馳走するなどなど、「ワタシってオトナ」と感慨に浸る瞬間ってありますでしょ。こういう時ってなかなかいい気分。
でも、その一方で、オトナだからこそ、やらなきゃならないこともあるわけです。
どちらかっていうとやりたくない、避けて通りたいことも、ね。
たとえば、確定申告。これって、本当に、あ〜、めんどくさい。My税理士でもいれば別だけどそうじゃない限りは自分でやらにゃあ誰もやっちゃあくれません。うー。って言っても私に必要なのは医療費控除だけ。そんなに手間もかからないのはわかっているけど、よいっしょっと重い腰を上げるのは毎年のことながらぎりぎりの3月〆切り間近。だって領収書の整理だけで部屋中お店広げて大騒ぎなんですもん。
今年、間に合わなかったって方も大丈夫ですよ。H19年の医療費控除なら次回でも申請できます(HPに大々的には出てませんけど申請書作成のページを見ると出ています。)
私は、今年「簡単便利なE-TAX」でやってみようと国税庁のHPをチェック。E-TAXというのは電子化された申請システムのこと。今年はかなり大々的にE-TAXへの誘導しているようです。早い、簡単、安全、だけじゃないメリットもあります。ただE-TAXを利用するには事前準備が必要。これがかなり一筋縄ではいかないのです。難しくは無いけど、手間がかかる。


1、パソコンを準備
2、住基カードを入手し電子証明書を取得。
3、ICカードリーダライタを用意(量販店で売ってます)しPCにインストール。
4、公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(役所で無料配布でくれます)をインストール。
5、E-TAXの使用届出を作成し提出
6、初期登録


と、ここまでが準備段階。ふー。
まず、さんざん話題になった住基カード住民基本台帳カード)を入手します。私の場合、この発行に1週間ほどかかることが役所(出張所)へ行って初めて発覚。この時点で確定申告〆切り日ぎりぎりだった私はここであえなくTIME OUT!がーん。。。。私みたいなアナログ人間がせっかく国のデジタル化に追従しようってのに、出鼻挫かれました。私、住基カードって、住民票なんかみたいに、行ったら、さくっと「ハイっ」って渡されるのかと思ってたんですよ。役所(出張所)の人は「今、込み合ってるので一週間どころか、それ以上かかりますよ」だとさ。しかたないです。例年の如くPDFで申請書と明細書を作成し、レシート封筒に入れて郵送しました。っんもう、超ぎりぎりセーフ。ほうっと肩で息しましたよ。それでも想定どおりの還付金が戻ってくるかは通知が来るまで安心できないけど。
せっかく行ったので来年に向け住基カードを申請し、電子証明書も取得しました。交付されるのは出張所ではなく役所へ行かなくてはならなかったのですが、行ってよかった。役所の人は皆、本当に親切でわかりやすく丁寧に説明してくれました。
医療費控除には関係ないけど、住基カードがあれば証明書自動交付機というのも利用できるそうです。証明書自動交付機とは住民票の写しや印鑑証明書を発行する無人マシーン。基本的に年中無休で、午前10時〜午後9時まで稼動。まだまだ台数は限られているそうですが、増えていく方向だそうです。
民間のサービスに比較したらまだまだだけど、行政が便利になるのはひと昔だったらきっと考えられないこと、行政が利用者にとって不便であるのは当然という印象でしたから。そして役所の人は不親切(ごめんなさい)だという私の先入観もなくなりました。少しづつの変化・改善でも皆にとっては、とても喜ばしいことですよね。いいことだ。
面倒なことでもやってみると、知ってよかったことが結構あって「オトナのオシゴト」の醍醐味をここでも少し味わうことができました。

E-TAXについて
医療費控除の対象となる医療費