春秋-shunjuへ

昨日はアメリカへ帰国する友人の送別DINNERが、春秋三宿店で行われました。10何年か振りの春秋だったけど、お酒もご飯も期待を裏切らない。旬のたけのこや、鰹のお刺身もよかったけど、個人的には頭ごとすりつぶした身を使った海老しんじょうの天麩羅がまったりして焼酎にぴったり、最高でした。

帰宅してHPを見てみると、三宿店は昭和61年開店とある。そうか、その当時おいしいご飯も食べられて、お酒も飲める(たしか当時サントリーが出資者だったと記憶しているけど、思い違いかな)雰囲気のあるバーって、存在しなくて、だからこのお店の出現はとても画期的で新鮮だったように思います。私がよく行ったのは今はもうない広尾店、ガーデンヒルズの目の前にあり緑が多くて静かな空間、谷崎潤一郎の陰影礼賛ってこういうこと?って思わせる明るくない暖かい照明、こだわりのお酒とおいしいご飯、そこに集う素敵なオトナの人たち、ちょっと背伸びして行く大好きなお店でした。ロックグラスの中の大きな丸い氷、土モノの器使い方、初めて目にして感動したのはみんなこのお店だったかもな、なんて。
今では、全然珍しくない和風ダイニング・バー。「おしゃれなら、いいでしょ」くらいの感じでご飯もお酒も手を抜いてたり、サービスがなんだかやけに水っぽかったりで、失望させられることが多いし自分も飽きちゃったりで、こういう類のお店は「もういいや」とここ何年かはちょっぴり食傷気味&倦厭気味でした。
でも、ひさびさの春秋で、丁寧に真面目に作られて提供される料理やサービスって人を飽きさせないんだな、と改めて実感しました。
日本語版と英語版で日本料理に関する本も出ているようで、自分が読んでもいいし、「ガチガチじゃなくてもっと気軽で美しい日本料理もあるよ!」と外国人の友人への贈り物にもいいかもしれないな、と思っています。

春秋(日本語版)

春秋(日本語版)

Shunju: New Japanese Cuisine

Shunju: New Japanese Cuisine

  • 作者: Takashi Sugimoto,Marcia Iwatate,Shunju (Restaurant Group),Masano Kawana
  • 出版社/メーカー: Periplus Editions
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: ハードカバー
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