アルネのはなし

[rakuten:kinaru:1441306:image]大橋歩という人がいます。マガジンハウスなどで活躍するフリーの女性イラストレーター。もう15年以上前かな、この人の書いた暮らしについての本に出会い、衣食住のシンプルさに惹かれ、著書を読み漁りました。イラストもアクティブで好きだったし、なにしろ、この人が、どんなことに興味があって、何を食べて美味しいと思い、何を見て美しいと思うかにとても興味があった。悲しかったこと、失敗しちゃったことなども格好つけずに正直に書いてらして、そういうとこも好きだったのだと思います。その何年か後に、この人に関係の深い人たちと知り合う機会もあったりで、人の縁って不思議だなと感謝しつつ....。まあ、特別な思いがあるのです。
このアルネという雑誌はこの方がたった独りで取材&執筆&編集&出版をしてる雑誌。発刊当時からもちろん気になっていたけど、なんでしょう、なんだか簡単に手に取りたくなくて一回も見たことがありませんでした。それが先日、好きな古本屋さんできれいにラップされて並んでいるバックナンバーを見て、急にたまらなくなって、一冊だけ、購入。私の手元にあるのは、冬の号。あったかいおいしいコーヒーのお店や、村上春樹に関する特集。まったく季節はずれだけど、すごく、よかった。朝、通勤電車の中でパラパラめくると、自然と顔がにんまり、気分はほんわかに。とても質感のある雑誌です。