人形の家

               
デヴィット・ルヴォー演出、宮沢りえ主演。
渋谷のbunkamura シアターコクーンにて舞台「人形の家」を観てきました。
久しぶりの舞台鑑賞。当たり前だけど舞台はすごい、文字通り、生き物。これを創る全ての人の魂が宿っているというか。その魂に出会いたくて舞台を観に行くのですけど。
前売り券は完売の為、当日券の特S席をキャンセル待ちでなんとか購入。その甲斐ある非常に素晴らしい舞台でした。
ノラを1000回以上可愛いと言ったけど決して愛しているとは言わなかったヘルメル。彼が最後に愛していると本気で伝えたら、奇跡は起きていたかもしれない、と思ったり...。
この作品は演劇業界でも「宮沢りえを観るだけでもその価値あり」と言わしめた作品。確かにこの役は彼女のほかにいないかもしれないと思います。最後の舞台挨拶では胸が熱くなりました。
作品自体は古いものだけどルヴォーの演出でロマンティックで、ミニマム、且つ現代的な雰囲気のあるものになっていたと思います。
最後、ノラがドアを開けて出て行くときに、階段から舞台に差し込む明るい光が、ノラの未来を象徴しているようで非常に印象的でした。