オペラ座でバレエ鑑賞


昨日は幸運にもオペラ座(ガルニエ)でバレエを観る事ができました。オペラ座といえば、シャガールの天井画、黄金の天使や蔦でデコレートされたロマンチックなベランダ席、そして海老蔵(歌舞伎初公演しましたねー)!
舞台鑑賞って、事前にチケットを抑えなきゃいけないこともあり、バレエを観にパリへ行くくらいの覚悟がないとなかなか。ご縁が無くてオペラにせよオペラ座での舞台鑑賞は初めての体験。それというもの友人MOLLYが「べランダ席4人分取ってたんだけど、舞台に出なきゃいけなくなっちゃった(彼女もダンサー)ので、よかったらどう?」とゆずってくれたからなのです。この日の演目は以下の通り。そしてこの日が初日でした!

『リファール、プティ、ベジャールの夕べ』
Soirée Lifar/Petit/Béjart:
1月31日〜2月14日 (ガルニエ宮
du 31 janvier au 14 février
・『白の組曲』 振り付け:セルジュ・リファール
Suite en Blanc
・『アルルの女』 振り付け:ローラン・プティ
L'Arlésienne
・『ボレロ』 振り付け:モーリス・ベジャール
Boléro

この公演のチケットは1時間で売り切れてしまったそうです。たまたまランチをしている時、今夜バレエを観るって話を隣のギリシャ人夫妻としていたら、そのまた隣のアメリカ人女性に「いま、聞こえちゃったんだけど、それっってLiferのでしょう?行きたかったのに取れなかったの!是非楽しんで!」と声を掛けられてビックリ。本当に、MOLLYに感謝です。
バレエ好きの方なら演目見て「あ、はい、はい」という感じでしょうが、私は「アルルの女」はなんとなくストーリーが判る気がする程度、「ボレロ」は有名な曲ですからまあ口ずさめる程度しか知識が無くてバレエ鑑賞は学生の時のMOLLYの発表会が最初で最後。でもね、バレエって女性なら皆憧れるものですよね〜。
「白の組曲」から幕開け、白いチュチュをつけたバレリーナがぱらぱらと黒い舞台に散って並んでいる姿を見て、うっとり。これを観て思い出したのが子供のころに持ってたオルゴールの中のマグネットで踊るバレリーナ!皆さんお人形みたいでなんて愛らしい、軽々と身体が宙に浮いて床に着く時の音を聞いて大変な努力の賜物、精神と肉体の訓練の賜物だと、始めから感動してしまいました。衣装はシンプルでとても素敵でした。
アルルの女」は、演出がとても斬新で、面白かった。バレエなんだけどストーリーがよくわかるようになっています。表情やしぐさで感情を丁寧に表現されていました。最後、窓に飛び込むところもインパクトがあって良かった。
ボレロ」これは、観客からの大絶賛!ダンサー達はなんどもカーテンコールに応えていました。素晴らしい!ちょっとシノワっぽい演出もよかったし、あれだけの隆々とした筋骨をもつ男性たちの一指乱れぬパフォーマンスを見せられたらだれだって、昇天してしまうはず。
YOUTUBEに出てたのでちょっと、ぜひ観てください。

長いので1と2に分かれています。あえて2を乗せますが、できたら1から観てくださいね。
ちなみに周囲に座ってる男性陣、休憩しているワケじゃあないですよ。ちゃんと何回か違うポーズを一糸乱れず取ってます。
この迫力が、動画だとちょっとわかりにくいのよねー。でも雰囲気は伝わるはずです。
中央で踊っているのが、バレエ団のエトワール(NO1)のNicolas Le Riche(ニコラ・ル・リシュ)という人、映画「エトワール」「オーロラ」にも出ていてとても有名な人だそうです。この映画チェックだわ。