ESTEE LAUDERの口紅


シャンパーニュに関するわが”弟”のブログを見て、なんだかとてもじんわりいい気分、いますぐ、floreへ行って、”Un champagne,s'il vous plaît!”と叫びたくなりました。
さて、今日は口紅に関する一考を。


巷で、口紅をつけている女性を見かけなくなって久しい。
時はまさに、グロスの時代。
シアー感やキラキラ感、マットなもの、落ち難いグロスなんてものもあって、オフィスもデートも、とにかくグロスさえあれば素敵に生活できちゃう今日この頃。
雑誌なんかの媒体で推奨するイマ風なメイクも、アイメイク主体なだけに口元はグロスのみというのが多数。
全体のバランスを考えるとアイラインでグルリと囲んでエクステの睫毛を纏ったデフォルメされすぎた顔に、口紅は明らかにTOO MATCHなのかもしれない。
もう口紅なんていらない?時代遅れの代物?
でも、ちょっと待って。30半ばを過ぎた女性、オトナの女にはそれはちょっと勿体無さ過ぎませんか?
レストランのパウダールームで、小さいクラッチの中から覗くのは、クレジットカードとタクシー代、そして口紅。なぜだろう、ファンデーションやアイラインなんかじゃなくて、やっぱり口紅じゃなきゃと思ってしまいます。
グラスの淵を指でそっと拭うしぐさ、鏡に書かれたメッセージ、ポストカードのキスマーク。やるかやらないかは別として、古代から(?!)どれも口紅がなせるワザ。脳内に刷り込まれた、口紅=オトナのオンナの図式。

10代20代の頃、「まだ早い!若い時は、もっと若さを楽しみなさい」と母親や、はたまた年上の彼やらその彼の女友達なんかに諭され、しぶしぶクローゼットの中にしまったジュエリーやバック、ファーなんかと同じ。
もうちょっと時間が経ってから、と、クローゼットにしまってあった憧れのものたちが、しっくりと馴染んで違和感無く似合うのは、今だからこそ、あえて口紅の女力を見直してみようじゃないですか。
もう、きっと、誰も早すぎるなんて言わない(笑)。
歳月を重ねてきた今だからこそ、できるお洒落を心の底から楽しみたいものです。

写真はESTEE LAUDERの301。
お店では金の蓋の部分に自分のネームを刻印してくれるサービスを実施中。なかなか素敵です。