のんびりのんびりー宮崎県高千穂

高千穂、2日目の朝。どこに行っても旅館の朝ごはんは楽しみなもの。大きな平ざるにたくさんの小皿がならんでいます。昔からこの地域に伝わる素朴で味わいのあるものばかり、穀物(蕎麦の実やお米)と山の幸を佃煮した物などの保存食が中心でとても興味深かった。昔の人々の質素な生活が偲ばれて、命のありがたみを感じながらのごはん。そう、この時、旅館の方が歌を唄ってもてなしてくださいました。昨夜の夜神楽でも合間に町の方が歌を唄ってくださり...。そうか、歌=もてなし、なのです、きっと。と納得。

旅館をあとにし、高千穂神社高千穂峡へ。背の高い杉の木に囲まれるように境内があります。光が溢れていて、とても清々しい。

主祭神である三毛入野命が悪神「鬼八」を退治したとされる伝説がこの地方には残っています。三毛入野命神武天皇の兄。高千穂神社といえば、この木彫り絵だそう。神話のなかの人物が歴史上の人物と兄弟というのがなんだか不思議。神話と歴史の境目がわからなくなりそうな。うーん、これもロマン。

齢約800年の秩父杉(目通り1.8m、高さ55m)。囲いがしてあり木肌に触れられないようになっていました。来る人皆に触られたら痛んでしまいますもんね。

この二本の杉は夫婦杉といって根元が一つになっているため如何なる事があっても別れられない形を現しているそう。ここを手をつないで二人で3回回るとご利益があるそうで...

手をつないで一生懸命に木の周りを回る熟年のご夫婦たち。微笑ましかった。

確かに、根っこが繋がっていそう。
この神社、可愛らしいお守りがたくさんありました。でもお守りって、一年後にここへまた持って帰って来れないだろうし(お礼)...なんて思うと今まで簡単に手にできなかったのです。「ずっと同じお守りを持っていても大丈夫ですよ。お守りは神様に通じる媒体なので」と宮司さん。安心して友人達や家族の為にお守りを頂きました。